「塩川、みなみのこと好きだったのか」 「塩川にみなみは無理そうだよね」 「うん、無理そう」 他の子が横で勝手に言って笑ってる。 塩川くんもそれに対して怒っているけれど、本気ではなさそうだ。 中学からだし、普通にみんな仲良いな。 「ごめんね、塩川くん。ありがとう」 そう言うと塩川くんは私の頭を撫でて、いいよと言って教室から出ていってしまった。 前に触られたよりも嫌な気はしなかった。