雨の音が鳴り響く体育館。 等間隔に並べられたパイプイスに、きちんと制服を着た僕たち新入生。 平年より寒いと言われていた今日だったが、この人口密度のおかげか、外の寒さを全く感じなかった。 連日の雨で外の桜もほとんど散っている。 隣で同級生がつまらなそうに欠伸をした。 無理もない。 この大学付属の高校には、同じ付属の中学からの内部進学者が八割を占めている。 見慣れた顔に、珍しくない校舎、長くつまらない式典。 ここにいるほとんどの新入生が頭を垂れていた。