交錯白黒


天藍ちゃんがそこまで体調悪くなさそうでよかった。

胸に手を当てて、自分の鼓動を感じる。

ちーなはよく分からないけど、天藍ちゃんを見るととても懐かしい気持ちになる。

愛おしくて、可愛くて、胸がザワザワする。

それは、好きだからだと思う。 

はるくんへの好き、とはちょっと違うけどね。

ふふっ、と笑うと、病院内の人から変な目で見られた。

さて、さっきのお兄ちゃんが落としたコレ、どうしようか……。

すごくきれいな緑色をしたカードを見つめる。

コレ、何なんだろう……。

表や裏にひっくり返して見ていて、頭にびりっと電流が走った。

これからあとのことは、ちーなにもよくわからない。

どうして難しい漢字がさらさら書けたのか。

どうして書こうと思ったのか。

そのときのことを、全然覚えていなくて、気がついたらボールペンで書き終えていた。

3文字の漢字で、最初の一文字は全く読めなかった。

最後の2文字は、「コイ」って字と、「アイ」って読むはず。

ふた文字目は、天藍ちゃんの、藍。

ちーな漢字得意だから、間違ってはいないはず。

それに、この人……多分。

やだやだ、悲しくなっちゃ負け!

きっと、沢山見たから書けたんだろう。

そういえば、コレ落としたお兄ちゃんも誰かに似ていたような気がする。

天藍ちゃんを見たときと同じ気持ち……でも、愛おしいとか、可愛いとかじゃなくて、信じてるっていう感じ。

はるくんにちょっと似てたからかな。 

ちーな、負けないもん。

ずるい大人達にも、ちーなの体にも、負けないから。

私は、私!