ピンポーンとチャイムがなった。

小包みが届いた。
誰からだろうと思いながら受け取った。全く心当たりはなかった


宛名を見ると彼女の名前が書かれていた。彼女の字で

黒川ももは

と。



急いで俺は開けた

そこにはひとつのビデオと1枚の手紙があった。


手紙にはこう書かれていた。

大好きな日向へ

これが届いてるってことは私がなくなって10年経ったってことだね…

今幸せかな？
幸せだといいな！

ももはより


お久しぶりです。陽向さん。

あの子が亡くなって10年が経ちました。
あの子から、10年後の陽向さんの誕生日にビデオと手紙を送ってくれと頼まれました。

あの子は、いつも陽向さんの話をする時とても楽しそうで私たちまで嬉しかったのを覚えています。

あの子のことはもう忘れて、結婚してる頃でしょうか？

あの子はいつまでも陽向さんの幸せを願っていると思います。

どうか幸せになってください。

ももはの両親より