幸せだった頃の映像がその空間に広がっていた ゆっくりと…私もそっちに足を進める お母さんやお父さんの姿を お母さん達の愛に触れたい 「お母さん……お父さん…」 「瑠美、大好きよ」 「お父さんも大好きだぞー?」 私は泣きながらその場に崩れ落ち 届きそうで届かないその距離 私は必死にそこに触れようと手を動かしても 届かない 「なんでぇ…もうちょっとなのに…!!」 「瑠美」 「瑠美…戻ってこい」