「弟思いの君なら絶対来ると思った」 「弟にはもう関わらないで」 「それは君次第」 男は私に殴り掛かり 溜まったストレスを吐き出すかのように 何時間も私はずっと殴られて蹴られた 意識はもうほぼない 耳は遠くなり体は動かない 声も出ない 気が付けば朝になっていて 今頃颯馬心配してるだろうな… 一応手紙だけは置いてきた 《探さないで、見つけないで》 男はまた部屋に入ってきた 畳は私の血で血だらけに 昔の血も残っていた