未来へ続く道



「颯馬、これ作ったんだ。
起きたらちゃんと付けてね」

ミサンガをテレビ台の所に置いて
私はそれからも颯馬の手を握り顔を見つめていた



「颯馬…早く起きて…?
笑顔早く見せてよ、また姉ちゃんって呼んでよ…」


その日は起きることなく
私はまた通話スペースに行き
柚月に連絡を入れる



「柚月、私当分学校休む
颯馬の傍にいたいから」



「それはいいけど、病院教えろ」

病院の名前を教えると
すぐに通話は切れて1時間ほどして



ーーコンコン


「はい」

ドアが開いた先には
柚月と大輝に橙真もみんなが来た


「瑠美…大丈夫か…」

心配して私に寄ってくる柚月
大輝たちも部屋に入り颯馬の傍に行き