「大輝!!ちょっと待って!!」

胸ぐらを掴んでいる俺の手を渚がとめた



「てめぇには聞いてねぇ
駿に聞いてんだよ、なあ?何とか言え」






俺たちは目を疑った
声も出なかった





俺達の目の前に出されたそれは










‴義手‴






「……しゅ…しゅん…それ…」


渚はまた俯き橙真は目に涙を溜めて
駿のことを見ていた




「当時の俺は、いや、今も
手が無くなったことでお前は自分を
責めるんじゃないかって
俺から勝負に挑んだのにあんなことになっちまって
だから、言えなかった…
わざとお前を遠ざけた、お前が…
お前らが好きだからッ……」