「いえ、別に」



「花火大会の時以来だよな、確か」

しゅんと思われる人がそういった
向こうも私のことを覚えていて
やばいと思った
大輝達もいる、早く戻らないとバレる



「なんの事か分かりません
急いでるんで行きます」



「待って!!大輝と橙真は…元気か」

その名前を聞いてき私は確信した
やっぱり知り合いだと
そして過去になにかあったんだと



「知り合いなんだよな?あんたと」

もう一人の人も私に聞いてきた
私にそんなことを聞かないで欲しい…
なんて言えばいいか分からない

行かなきゃ行けないのに動かない足
口は固く閉じる