「ねぇ、大輝」



「どうした?」


確かあの時なんて名前言ってたっけ
えっと…思い出せ、思い出せ!!
あ!!思い出した!!


「しゅんって人知ってる?」

その名前を出した途端
大輝と橙真は表情を変えた



「なんで」



「苗字が分からないと知ってるかどうかは」

そう大輝と橙真は答えてくれた


苗字までは分からない
確かあの時私の腕を掴まれて
もう一人の人が‴しゅん‴と呼んだ



「やっぱ、なんでもない!!気にしないで」

取り消すかのように
私はすぐに話を切った