「なッなんでもない!!」



「集中できねぇから…あんまこっち見んな」



「だよねぇ、ごめん…」

急に柚月を意識し始めたことで
私は動揺を隠せなくて

ドキドキとまだ胸がうるさく
チラチラと柚月の顔を見てはそっと
目を逸らしそれの繰り返しだった



街灯や建物の光が
スピードの出てる車からみると綺麗に見える
いつもは意識して観ていなかったから
新しく見るような景色だった