颯馬…やっぱり怖かったんだ
家に1人って事だけでも心細いだろうし


「颯馬」



「もう嫌なんだよ、姉ちゃんが傷付くの…」

颯馬は、自分がどうとかじゃなく
私のことを心配してくれていた
颯馬の方が辛い思いをしてきたっていうのに



「私ね、確かに辛かった…
だけど、私が何されようが構わなかったんだ
颯馬さえ無事でいてくれたら…
颯馬を傷付けられる方が耐えられなかった」


「そんなの俺だってそうだよ!!
ずっと姉ちゃん殴られてるの傍でみてたのに
助けられなかった」