小学校に上がった颯馬にも
暴力を振るわれることは度々あった
今まで私だけだったのが颯馬へ
颯馬を傷付けられるのは耐えられなかった
「やめてー!!!颯馬には手を出さないで!!」
この男と颯馬の間に入り私は颯馬を守った
いつからか私達はお母さん、お父さんと
呼ぶことはなくなってこの男、この女へ変わった
「お姉ちゃん!!」
「黙れ糞ガキ、庇うんならお前が最後まで
相手しろ」
そう言って男は私の髪の毛を掴み
初めて私の顔を殴った
それからはお腹へ集中攻撃
掴んでいた髪の毛は離され
力なく私は床に倒れると容赦なくお腹を蹴られ
気を失うまで私は暴力を受けた



