「お前!!いるなら言えよ!」
「そうだよ、言ってくれても」
柚月と橙真はそう言っていたけど
大輝はじっと私たちを見つめていた
嘘が見抜かれたのか
それとも怒っているのか
分からない
「ご…ごめんねぇ…アハッハ…」
「嘘つくな、何隠してる」
大輝はやっぱり見抜いていた
真剣な目で私たちを見つめて聞いてきた
「え?嘘?」
「嘘ってどういうことだよ」
すかさず橙真や柚月も聞いていた
颯馬やっぱりこの人たちに嘘つくのは無理だよ
「私の弟」
「っおい!!」
「颯馬もういいよ、ありがとう」
「けど…!!」
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