眠そうに目をシパシパさせながらもちゃんと手を合わせていただますと言う姿を見るのが、あたしの朝の楽しみだったりする。



「テツは今日午後から部活だっけ?」


「ん、そう。でも勧誘するとかなんとかで昼前には行くんだわ」



リスのように頬を膨らませてトーストを頬張るテツを朝食の食べ終わったあたしは頬杖をついて見つめる。



あたしの視線に気づいたテツは朝食を食べて覚醒してきたのかあたしを見てニヤリと笑った。



「な、何!?なんかスーツ変!?」


「いや?ただスーツに着せられてる感がやべぇなと思って」


「はいはいどうせ似合ってないですよっ!」



笑いを堪えてるテツにあっかんべーをかまして食べ終わった食器を片付けた。



食器を片付けているとテツも食べ終わって食器を持ってきてくれたから、一緒に洗ってしまう。



そして時計を見るともうすぐ9時になろうとしていた。



「やば!もう行かないと!」



手を洗って慌ててジャケットを着て、ソファーに置いてある鞄を持って玄関に向かう。