「阿木野さんありがとうございます。お詫びに夕飯を食べていってください。」

しずかは悟を家へ上がらせた。
いまだ視界の霞みは治らなかった。もう帰ってきていたみちるとかなとはしずかが男をつれてきたと思い興奮したが、しずかが事情をはなし、落ち着かせた。

「そっか、ねぇちゃん早く休んで、あなたも家へどうぞ。」

みちるは笑みをみせ、悟を家へ上がらせた。

「すみませんね、ありがとうございました。」

かなとは悟に礼を言い夕飯を作った。といっても昨日の晩御飯の残り物…

「阿木野さん、本当にありがとうございました。あなたが声をかけてくださらなかったら食材もいたんでたでしょうし、本当にありがとうございます！」

しずかは満面の笑みでそう言った。