部屋の前に着くとドアに小窓があった。洋介は背伸びしたが届かなかった。
洋介
「バンビ、肩車してよ!」
バンビは、猫に戻っていたため、もう一度警備員に変身し、洋介を肩車した。
洋介
「あなたは?もしかして、ロン博士ですか?」
ロン博士
「そっ…ロンだ。助けに来てくれたんだね。ありがとう」
ロン博士は、体力を消耗していたのか声がかすれていた。
洋介
「はい…。博士の作った薬がほしくて来たんです」
ロン博士
「あれは、真っ赤なうそだ。不治の病に効く薬は私の夢だった。その研究をさせてくれるはずだったが…、あの薬は、最初は効くが一年後には死に至る恐ろしい薬じゃ。最初から狙いは金儲けだった。私は、反対したため此処に閉じ込められた」
洋介
「えっ…!この薬では、だめなの?」
ロン
「すまない…あと一歩なんだか…」
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