僕は、お父さんに会いに行くんだ。そして病気を治してあげるんだ。だから頑張る。



洋介の履いているスニーカーは、つま先が血で赤く滲んでいた。



でも、休まずにあぜ道を歩いたのだった。



それは、お父さんに会いたい一心からだった。



周りの山は、紅葉で黄金色に輝き、微風が小枝を揺らしていた。



まるで、洋介たちを応援するかのように囁いていた。




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