僕は、お父さんに会いに行くんだ。そして病気を治してあげるんだ。だから頑張る。 洋介の履いているスニーカーは、つま先が血で赤く滲んでいた。 でも、休まずにあぜ道を歩いたのだった。 それは、お父さんに会いたい一心からだった。 周りの山は、紅葉で黄金色に輝き、微風が小枝を揺らしていた。 まるで、洋介たちを応援するかのように囁いていた。 ***************