「ニャ」【あっ人間の声がする】



洋介と母親の節子が帰ってきた。



「お父さん大丈夫だから、もう学校に行きなさい」


「いやだ!また、すぐにお父さんの病院に行く!」


「いいから、学校に行きなさい」


「ふぇーん…えーん」


洋介は決めていた。



ひとりで隣町にある病院に行こう。



僕がお父さんを助けるんだ。





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