「もう大丈夫だからなぁ!終わったから!」

「うえぇぇぇん(涙)」

姫華にズボンをはかせながら慰めていたら、抱っこと言わんばかりに泣きながら腕を広げてきた

「はいはい」

そうやって持ち上げると

肩におでこを擦り付けて

「嫌だったの…」

「そうだね!嫌だったね!頑張った!頑張った!」

泣きながら甘えてくる

「あんまり泣くとまたモクモクさんだよー!」

「やだぁー!」

背中をトントンしながら、ゆらゆら揺れて落ち着くのを待っていると

「あれ?寝ちゃった?」

熱もあったしさっきまで泣いてたし疲れてたんだな

ベッドにそっと下ろす

もう一個頑張って欲しいことは点滴だった

寝てるほうが暴れないし、こちらも好都合だ

腕に消毒をし、針を刺す

「んん?」

姫華が少し動いたので起きてしまったかと思ったが、どうやらまだ夢の中らしい

寝顔だけは赤ちゃんの頃と変わらない

そうこうしている内に点滴が終わり、抱いて姫華の部屋に連れていきベッドに寝かす

「はやく熱が下がるといいな」

そういっておでこを撫でた