「なぁ、姫華に頑張って欲しいこと3つあるんだけど」

「いや…やらないよ…」

「そうやってワガママ言う子は自分のお部屋には帰れないなぁ」

ここからはさっきよりも心を鬼にしなければならない

「お胸ぜぇぜぇ聞こえてたよ!まずモクモクさん吸おう!」

「やだよ…あれ苦しいもん…」

機械の準備をしながら説得をするが

「だけど、そのあともっと苦しくなっちゃうよ、それもいやじゃない?」

「いやだけど…苦しいのもやだもん…」

「嫌々言ってる子だーれだ?」

姫華を抱き上げて兄の膝に座らせてホールドする
その間にもジタバタして逃げようとするが大人の力には勝てない

「はいはい、スイッチ入れるよ!お口開けてね!」

そう言って姫華の鼻を詰まんで口から煙を吸わせる
余程苦しいのか、顔が煙から逃れようとする為固定する腕を強める


「お顔逃げないよ!上手にできてるからね!ほらスーハー、スーハー!」

こっちも声かけてをして姫華も嫌々言いながらも一生懸命応えてくれようと頑張って呼吸をしていた

「ほら姫華が頑張ってくれたから、一発で終わったぞ」

膝の上にいる姫華の胸に聴診器を当て確認をする

苦しくて涙が溢れている姫華の目を拭いてやり別にに寝かせた

「ちょっと休憩して次行こう」

泣き疲れている姫華もだが、体を抑えている兄も相当疲れた様子だった