軽くそっとため息を吐くと私は意を決して、本日2回目の問いかけをしていた。 「もしかして優弥は好きな子がいるの? …だから深谷さんを振ったの?」 変に誤解されないようにはっきりと聞いた。 すると優弥は私から視線を逸らした。 「そうだよ」 一言だけ呟いた優弥は立ち上がって料理の並んだリビングテーブルへと向った。 その優弥の後ろ姿が、私の知ってる優弥じゃないように感じた。