…結局よくわからないけど、
理乃にとっては
優弥にキスされたことより
俺が宮下と一緒だったことのが重要だったは分かった。
本当に誤解されてたんだな…。
そんなに俺の事を考えてくれてたのか。
「ごめん理乃。怒ってないから」
怒ってない。
理乃が好きすぎてどうしようもないだけ。
でもやっぱり優弥のしたことが許せないだけ。
両手で理乃の頬を包んで上向かせると
涙に濡れた瞳が不安そうに俺を見つめた。
俺の腕の中で泣く理乃が愛しくて嬉しくて自然と理乃に微笑んだ。
そんな俺を見て安心したような理乃の表情が俺を引き寄せる。
優弥とは違う。
彼氏として俺を受け入れてくれる理乃に
何度も唇を重ねた。
ーー Fin ーー

