「そうなんだ?理乃ちゃんの親友なんて言われたの初めてだから嬉しい。
ありがとう宮下さん」

「そんなっ!河野先輩がそう教えてくれたので」

「そうなの?ありがとう河野くん」

「…別に」

お礼を言われる筋合いは無い。
理乃と仲良くなった神田を、最初俺は警戒してたのだから。


「で、相談って何?」

理乃が宮下に話を振ると女の子が3人で声を潜めて、宮下の恋愛話に花を咲かせる。


男は俺一人。

可愛い女の子達と同じテーブルに座ってるのだから、そこら辺の男から見たら羨ましい状況なんだろうな。


実際はかなり深刻なのだが…。

女の子同士の話に入れるわけない。

俺は既に蚊帳の外だ。