豊永と別れて自宅に帰ってきた俺は優弥にメッセージを残した。
『理乃は大丈夫か?』
でもすぐに既読がつくことは無かった。
そして。
そろそろ寝るかと思った0時近くになってスマホが鳴った。
優弥からの着信。
しかも電話の表示。
「もしもし?優弥か?何かあったのか?」
理乃に何かあったのか?
優弥から電話をしてくるなんて滅多にないから焦った。
『健二か?別に何も…。理乃は寝たけどな』
…理乃が寝つくまで一緒にいたのか?
そんな些細な嫉妬を隠して優弥に問いかける。
「だったら何だ?何か用か?」
『……お前、理乃に何かしたのか?』
優弥の声のトーンで分かる。
ガチな質問だと。
やっぱり俺が原因なのか?
優弥に問われて確信めいた。
理乃が俺を意識してるとーー

