「優弥、俺にも1箱くれ」
笑いながら剣先の1箱を取ろうとする河野の手を剣で叩く優弥。
「サンキュー理乃。じゃあな」
チョコを受け取ると軽い礼を言ってすぐ自分の教室に戻ろうとした優弥に声がかかった。
「優弥、何それ?」
教室のドアを出たところで他の男子にチョコが見つかって笑い飛ばされてる声が聞こえた。
「流石、理乃ちゃん。面白いこと考えたね」
クスクスと笑う琴美に無意識にため息を漏らした。
「ガキには剣が似合うでしょ?」
思った事を口にすると琴美が呆れた。
「そう思いついた理乃ちゃんも同類だと思うよ」
……失礼なっ