「蓮くん!?」



いつからそこにいたのか、蓮くんが涼しい笑みを浮かべて立っていた。




「何でここに!?」



ここは2年生のフロア…!1年生の教室とは階が違う。



「何って水萌先輩を迎えに、に決まってるじゃないですか。彼氏ですから」


「彼氏!?」


「あ、間違えました。彼氏“候補”でしたね」



冗談なのか本気なのかよく分からないトーンでそう言うと、蓮くんは私から朝比奈くんに視線を移した。




「どーも。朝比奈那月先輩ですよね?よく噂で聞いてますよ。で、あなたが水萌先輩の大好きな人ですか?」



「ちょちょちょっ蓮くん!?」




そんな大好きなんてっ…恥ずかしいじゃん!もうバレてるけどさー!