「あっさひっなくーん!」



その日の放課後、帰ろうと教室を出た瞬間、ちょうど隣の教室から出てきた朝比奈くんを発見した!



「今帰り!?私もなの!これって絶対運命!?」


「帰るわ」


「私も帰る~!!」




朝比奈くんの隣に並んで足取り軽く歩き始めた私を見て、ふっと笑う朝比奈くん。




「? どうしたの?」



「いや…やっぱおまえって変だなと思って」




そして朝比奈くんの右手が伸びてきて、グニ、とほっぺをつねられる。




「相変わらずよく伸びんな」


「ひや~ひょれほほれも~!」


「何言ってるかわかんねーよ」





最近朝比奈くんはこうしてちょっとしたボディタッチをしてくれたり、笑ってくれることが増えた気がする。

そしてその度に激しく動きまくる私の心臓!!




「100年くらい寿命縮まってるかも…」


「もともと何歳まで生きる予定だったんだよ。
つーか宮原、なんで今日昼休み来なかったの?」




そう…今日は四じょ…蓮くんに呼び出されてなんやかんやしている間に昼休みが終わってしまったのだ!



「実は年下ボーイに急に呼び出されまして…」



「はぁ?」




その時だった。




「年下ボーイじゃなくてちゃんと蓮って呼んでくださいよ、水萌先輩」