「で、返っ…「お断りします」 気づいたときには朝比奈くんはすでに教室の中をスタスタ歩いていた。 「え、あの、どの点を!?」 「…どの点…!?」 怪訝そうに振り向く朝比奈くん。 「断るっていうのは手作り弁当!?それともモーニングコール!? 何か意見があれば言って!臨機応変に対応と対策を…」 「全部」 私の目の前まで戻ってきた朝比奈くん。 見下ろすその瞳は、まるで氷のように冷たくてゾクッとした。 「あんたと関わりあうこと全てを拒否する」 「……え……」 目の前でドアがピシャリと閉まった。