「うっ…うぅ、ぐっ……」



隣でめちゃくちゃ号泣している宮原。




感動的なシーンなのは分かるけど、あまりに号泣しすぎの宮原のせいでイマイチ映画に入り込めない俺。



コイツは変人だ。


朝、俺の家に来た時だって全くピンポンせず、庭を見つめて何やらニヤニヤしていた。


それは完全に不審者で、俺は慌てて中に入れた。




…ほんと、何でこんな女家に呼んだ?と思う俺だけど。



一方で、宮原が賢人って奴と映画に行ってないって知った時、一瞬ホッとしてしまった自分が…いる。