「すごいじゃんお姉、超くじ運悪いのに」



妹が参加賞のポケットティッシュを持って私の手元を覗き込む。



「うん…たぶん今一生分の運を使い果たした!」



「え、運少な。で、誰と行くのそれ?彼氏とー?」





彼氏!!!!


では全然ないけど、真っ先に浮かんだのはもちろん愛しの愛しのマイプリンス、朝比奈くんの神々しいフェイスだ。



でも…





朝比奈くんは莉真ちゃんのことが好きだし。





「これは…好きな人の、幸せのために使うよ!!」