「う、うん。言ってくれたよね…」
何度も録音しておけばよかった!って後悔したけど、そんなの必要ないくらい、私の脳ははっきりとあの声を記憶している。
「それ、信じてくれねーの?」
「違うよ…!私が朝比奈くんのこと信じないわけはなくて、そうじゃなくて…」
うまく言えない。
日本語が母国語なのに、というか日本語しか話せないのに、どうしてこんなにうまく言葉に纏まらないんだろう。
だけど、このままじゃ朝比奈くんがほんとに遠くに行っちゃいそうで
私は朝比奈くんの顔を両手で挟んで強引に振り向かせた。
「私が朝比奈くんのこと大好きすぎるから!
付き合う前より、昨日より今の方が大好きで毎日毎日どんどん好きになるの!
だから、朝比奈くんの好きのレベルと私の好きのレベルの差がどんどん開いちゃってるような気がして…
うううほんと欲張りだよね朝比奈くんに少し好きでいてもらえるだけでも幸せなのに…やっぱり一回出家」
「どーしてそうなる?」
離そうとした私の手を朝比奈くんが呆れたようにつかんだ。



