翌日。



「はよーっす那月~今日もマジねみ~」



いつも通り軽やかな足取りかつ軽い口調で柊平が教室に入ってきた。




「…ん?なんか顔色悪くね?」



「…別に?」



昨日考えすぎて眠れなかったなんてことは絶対に言わない。



「なんだよー、付き合って一週間のラブラブ幸せ絶頂期だろ~?マリッジブルー的なやつー?」


「ちげーよ」


「じゃあなんだよ、お兄さんに言ってみー?」


「誰がお兄さんだ」


「じゃあ親友」


「誰が親友だ」


「そのツッコミは傷つくわー」




大げさに柊平がため息をついたその時だった。




「朝比奈くんっ!おはよ~!!」