「――というわけで、私と2人っきりだから朝比奈くんも気を遣わず、のんびりしてー!」


「……2人きり」


「心配しないで!トランプ、ウノ、人生ゲーム、うちに各種取り揃えてあるから!」


「…いや…あのさ、」


「うん?」




何か言いかけた朝比奈くんをじっと見つめる。


朝比奈くんは口元を手でおさえて、「…いや」となぜか視線を逸らした。




「……なんでもない」


「そ?じゃあ、ん!」




顔を軽く上に向けて、目を閉じる。



これも毎日の日課。



バイバイのチュー。




はじめは恥ずかしがってた朝比奈くんだけど、私の熱烈な希望により渋々してくれるようになった。