「映画おもしろかったねー、次どうする?お茶でもしない?」
映画館を出て、俺の腕に絡みついた先輩がギュッと体を押し付けてくる。
「…離れてもらっていいですか」
「えーなんで?いいじゃんこのくらい。
那月くんは女子とくっつけて嬉しいとか、もっとくっつきたいとかないのー?」
もっとくっつきたい…?
「あれっ、蓮くんだー」
“蓮”…?どっかで聞いたことある名前だな。
「ほら、あそこ!私ねー、あの子と知り合いなんだよねー、今年の1年の中では一番レベル高いと思っててー、もちろん那月くんには負けるけどー!」
先輩が指さした方を見ると
道路をはさんで向かい側のカフェで
テラス席に座る宮原と…あのクソ1年の姿があった。



