「ふーん。 じゃあ、こっぴどくキッパリ完全に振られたってことですね?よかったじゃないですか」 「全然よくないよ蓮くん…あと言い過ぎ」 「事実じゃないですか」 帰り道。 私は蓮くんと2人並んで歩いている。 帰ろうとしたら、なぜか今日も教室の前に蓮くんがいて、そのまま流れでなんとなく一緒に帰ることになってしまった。なんでも蓮くんも、私と帰る方面が同じらしい。 明らかに様子がおかしい私に気づいた蓮くんが、何があったのかしつこく聞いてきて…つい話してしまい、今に至る。