好きって言いたい。

片想い歴、今年で10年。

私・宮本柚羽(みやもとゆず)は、着々と実らない恋をしている年月を更新中だ。


ふと、隣にいる高身長なコイツを見上げる。

無駄に顔が整っていて、癖っ毛な髪は所々寝癖がついててそれさえ様になっている。



無愛想なのに、優しくて。めんどくさそうな顔するくせに、見捨てたりしない。

でも湊には幼なじみとしてしか見られてないことくらい、分かってる。

だから…、好きって言いたくても言えない。




「そーだ。お前今日、家来る?」

「んぇ?」




いろいろ考えてるときに話しかけられたから、間抜けな声が出た。

バカにしたように笑われる。




「この前買ったゲーム。
昨日来たとき、やりたいっていってたじゃん。」

「やるやる!行くね!」




不意にニカッと眩しい笑顔を向けてくるこの無自覚さといい、何といい…。

これで期待せずに我慢してる私って、偉くない?褒めてほしいよ、誰でもいいから。




「その前に数学の小テストだな。」

「げっ。」

「昨日勉強したじゃん。」

「そういえば。
ゲーム我慢して、教えてもらったんだよね。」

「今回こそ、再テストは免れるんじゃね?」




そんでもって、こいつは頭がいい。

モテる要素しかない。

この野郎っ