かすみ草なんて嫌いだ

帰ってからブレザーを脱いで部屋着になる。

「はーーー。」

長いため息をつきベッドに沈むと、なんだか私の沈んだ心と共鳴してくれてるみたいで安心する。


『だよな!また明日な!』

あの後の彼といえば、すっかり自信に満ちたように軽い足取りで帰っていった。

正直、だるい。

それに、どうすればいいのか分からない。口頭では簡単に気持ちに答えられる自分がたまらなく嫌だった。

それに、元々私は男にだらしない方ではないと思っていた。

こんなになってしまったのには、やっぱり訳があると思う。言い訳かもしれないけど。