ゆっくりと進み出す新幹線に、思わず私の足も進む 「雪くっ・・・雪くん・・・っ」 当然追いつけるはずもなく、ホームの奥まで進んで私は座り込んだ 嗚咽がもれ、涙も止まらない 「っ・・・陽菜!」 背後から身体を包まれる 「おにい、ちゃ・・・」 それは改札のほうへ行ったはずのお兄ちゃんで 私はお兄ちゃんに強く抱きついて暫くの間泣き続けた 雪くん、雪くん また・・・2年後に会いましょう──────