すると 背後からジャリ、という足音が聞こえ、振り返ると そこには胸元にスイートピーのピンを止めた三浦先輩が立っていた 「陽菜ちゃん」 私の名前を呼んだ三浦先輩は優しい笑顔を浮かべていて 思わず涙が流れそうになる 泣いちゃダメ・・・ 「三浦先輩、卒業おめでとうございます」 「ん、ありがとう」 「み、三浦先輩に、話したいことがあるんです 聞いて、くれますか?」