優愛ちゃんの髪………サラサラ………。


シャンプーの良い匂いがして、ドキッと胸が高鳴る。


こんな事思ってるなんて優愛ちゃんが知ったら、絶対引かれるよなー。


「はい、終わったよ!」


「ありがとうございました。」


「いえいえ。じゃ、俺も入って来ようかな!優愛ちゃん、先に休んでて良いからね?」


「あ、はい。」


こうして俺も風呂に入って行った。


湯船に浸かって、今日の事を振り返る。


今日は色々あったなー。


今は何より、優愛ちゃんの精神状態が心配だ。


今までの事も今日の事も、相当精神的にキテいるんじゃないだろうか。


「よしっ!」


今まで辛い思いをした分、これからは俺が優愛ちゃんにいっぱい楽しい思い出を作ってあげたい。


そう心に決めて、俺は風呂から出た。


《前川翔琉 SIDE END》