TVモニターを見ると、なんと親父が映っていた。
ガチャっとドアを開けると、両手にパンパンに膨らんでいるビニール袋を持って、立っていた。
「ヤッホー!」
50代とは思えない挨拶をすると、ズカズカと家の中に入っていった。
「おー、君が春川さんかぁ!噂通りの美人だなぁ!」
リビングに入るや否や、そんな発言をする親父にため息を吐く。
親父の後ろからチラッと優愛ちゃんを見ると、驚いているのか固まっていた。
「親父、優愛ちゃんびっくりしてるから!」
「ごめんごめん!」
俺達の会話を呆然と見つめる優愛ちゃん………、なんて可愛いんだ!
ホント、どんな表情でも可愛いなぁ………。
