そっとベッドに降ろしてくれる先生。


「寝ないと、元気にならないよ。」


優しくそう言って私の頭を撫でる先生の手が暖かくて、涙が出そうになる。


「ありがとう、ございます。」


お礼を言うと先生は私の頭から手を離し、「おやすみ。」と言って寝室から出て行こうとする。


そんな先生の手を、咄嗟に掴んでしまった。


「あ、ごめんなさい………。」


「優愛ちゃんが寝れるまで、ここに居るよ。」


「だ、大丈夫です。」


なんでか分からないけど、一人が寂しいと思ってしまった。


あの人が帰って来ない時はそんな事思わなかったし、むしろ早く居なくなってくれって思ってたのに。


なんでだろ………。


なんか………、先生を好きになってしまいそうで怖い。