家に入った瞬間、後ろから先生に抱き付かれた。


「ちょっと、先生………?」


驚いて先生から離れようとするけど、腕の力が強くて離れられない。


「あぁー、ダメだ。優愛ちゃんが可愛すぎてヤバい………。」


いや、私は傷やアザが痛くなってきてヤバいんですけど。


「離してください。痛いです。」


そう言うと、パッと離れてくれた先生。


「ご、ごめん!怪我してるのに………。」


「いえ。とりあえず荷物もあるので、上がりませんか?」


「そ、そうだね。」


服や生活用品が入った袋を持とうとすると、私より先に先生が持った。


「優愛ちゃんは持たなくて良いから、入ろ?」


ここはお言葉に甘えて、手ぶらでリビングに向かった。