「え………。」


リビングに入って優愛ちゃんを見た瞬間、香苗が息を呑んだのが分かった。


女子高生が居るって事にも驚いたんだろうけど、それより優愛ちゃんの傷やアザを見て絶句したんだろう。


香苗は優愛ちゃんの元へ行き、しゃがんで優愛ちゃんと同じ目線になった。


「初めまして。私、安堂香苗っていうの。あなたの名前、聞いても良い?」


突然香苗が来て驚いている優愛ちゃんだけど、戸惑いながらも自己紹介をした。


「優愛ちゃんね。………翔琉、寝室借りるわね。優愛ちゃん、行こっか。」


香苗は優愛ちゃんを連れて寝室に入って行った。