さ、35階………。


なんだか異世界に来たみたいで、気持ちが落ち着かない。


そんな私をよそに、先生は


「優愛ちゃん緊張してる?大丈夫、何もしないよ。」


なんて言ってくる。


「何かしたら、先生は犯罪者になりますね。」


「確かに(笑)」


笑顔の先生につられて、私も少し笑ってしまった。


先生なりに、気を使ってくれたんだろうな。


おかげで、肩の荷が下りた気がした。


そんなこんなで最上階に到着。


エレベーターから出れば、フロアのど真ん中に大きな水槽が置いてあった。


す、凄すぎ………。


「こっちだよ。」


と先生に手を引かれ、少し歩くと一つのドアの前で立ち止まった。