先生の溺愛が止まりません



私、私の横に母、机を挟んで先生が座った。


「まずは、家での生活を教えてください。」


先生がそう言うと、母は


「私ほとんど家に居ないんで、分かんないですぅ。もう高校生だし、一人でも大丈夫だと思うんでぇ。」


と、猫なで声でそう言った。


この発言には先生も驚いた………と言うか、引いたみたいで、若干顔が引きつっていた。


母はそんな先生の表情には気付かず、


「ところで、先生は結婚してるんですかぁ?」


なんて家庭訪問には全く関係ない質問を先生にした。


「い、いえ………。独身です。」


その質問に真面目に答える先生も、どうかしてるわ。


“独身”というワードに反応した母は、素早く先生の隣に移動し、


「じゃあ、私を彼女候補に入れてくれませんか?」


と、先生の手を握った。