ピーンポーン………。
そんな話をしていた頃、インターフォンが鳴った。
私が玄関のドアを開けると、前川先生が立っていた。
「ゆ………、春川さん、家庭訪問に来ました。」
今絶対名前呼ぼうとしたよね。
「………どうぞ。」
この香水臭い家に人を上げるのは嫌だけど、しょうがない。
先生をリビングに通すと、母は目をキラキラさせて「やだ、ホントにイケメンじゃない!」と声を上げた。
先生は、香水臭くて派手な格好をしている母に驚く事は無く、
「初めまして。春川さんの担任の前川翔琉です。今日はお時間取って頂きありがとうございます。」
と丁寧に挨拶した。
