玄関には、真っ赤なヒールが脱ぎ散らかされていた。
私はそれを直し、靴を脱いで来客用のスリッパを出しておく。
リビングに行くと、なんとも言えないキツイ臭いがして、思わず顔をしかめた。
「優愛~、久しぶり~!」
「久しぶりだね。………お母さん。」
この人の事を“お母さん”だと思った事は無いけどね。
っていうか、色々凄いな………。
アイシャドーとかチークとか、とにかく濃いメイクをして、服は露出の多いタイトワンピース。
谷間ガッツリ出してるし………。
いやマジで恥ずかしい。
「その服は辞めた方が良いんじゃない。」
「えー、だって、優愛の担任、超イケメンなんでしょ!?気合い入れなきゃ!」
………何で知ってんの。
