先生の溺愛が止まりません



とりあえず私は近くにあった椅子に座り、話を聞く体制になった。


「去年の家庭訪問、優愛ちゃんだけやらなかったって聞いたんだけど、何か理由があるの?」


そう、去年の家庭訪問、私だけやらなかった。


………いや、どうしても無理だった。


「私の親、あまり家に居ないので。タイミング合わなくて。」


「そうなの?でも、日程なんていつでも良いから、お母さんかお父さんが居る日にして貰えれば………。」


「はぁ。まぁ、聞くだけ聞いてみます。」


“あの人”が何て言うかなんて、もう分かりきってる事だけどね。


先生はそれ以上深く聞いてくる事は無く、「お願いね。」とだけ言って、教室から出て行った。